“訳”のいろいろな読み方と例文
旧字:譯
読み方割合
わけ91.0%
やく3.2%
わ2.1%
わか2.1%
と0.5%
らち0.5%
わきゃ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尤(もつと)も衣服(きもの)を脱(ぬ)いで渡(わた)るほどの大事(おほごと)なのではないが、本街道(ほんかいだう)には些(ち)と難儀(なんぎ)過(す)ぎて、なか/\馬(うま)などが歩行(ある)かれる訳(わけ)のものではないので。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
それは見る見る売り切れとなって、全国の少年はこの日記を読まないことを恥とした。日記は仏(ふつ)、独(どく)、英(えい)、日(にち)、の各国語に訳(やく)された。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ほんとうにその返事(へんじ)は謙遜(けんそん)な申(もう)し訳(わ)けのような調子(ちょうし)でしたけれども私はまるで立っても居(い)てもいられないように思いました。
サガレンと八月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そして私の趣旨も大体は訳(わか)つてくれました。そのとき私がいつたことは『泉』の第一号に小作人への告別として載せておきました。
農場開放顛末 (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
二度とふたたびお逢いできぬだろう心もとなさ、謂(い)わば私のゴルゴタ、訳(と)けば髑髏(されこうべ)、ああ、この荒涼の心象風景への明確なる認定が言わせた老いの繰りごと。
二十世紀旗手 (新字新仮名) / 太宰治(著)
かなり名の聞えて居る小説家の裡で千世子はどんなにしてもただ訳(らち)もなく嫌いな人の噂や「何子氏」と自分の旦那様から呼ばれるその奥さんの事も散々頭ごなしにした。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
又「それは訳(わきゃ)アねえ、僕が鍋焼饂飩を売ってる場所は、毎晩高橋(たかばし)際(ぎわ)へ荷を降(おろ)して、鍋焼饂飩と怒鳴(どな)って居るから、君が饂飩を喰う客の積(つも)りで、そっと話をすれば知れる気遣(きづかい)はあるめえ」