“大事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいじ78.5%
おおごと15.0%
でえじ3.8%
おほごと1.2%
でいじ0.8%
かんじん0.4%
だん0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぽう、おばあさんは、ほんとうに居眠いねむりをしてしまいました。そして大事だいじ財布さいふを、むしろのしたれたことをわすれてしまいました。
善いことをした喜び (新字新仮名) / 小川未明(著)
「来たら、いうちょいておくれ——今日は、おれに取っての大事おおごとが起るかも知れん日じゃけ、気をつけといてくれ。——ちゅうて」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
權「お前辛抱しなよ、お女郎買におっぱまってはいかねえよ、国と違ってお女郎が方々にるから、随分身体を大事でえじにしねば成んねえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もつと衣服きものいでわたるほどの大事おほごとなのではないが、本街道ほんかいだうには難儀なんぎぎて、なか/\うまなどが歩行あるかれるわけのものではないので。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
八「此の野郎呆れた野郎だ、己が身体利かねえようにして、己が荷物から脇差から大事でいじな書付まで盗みやがった、盗賊どろぼう々々、此の野郎々々」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
端艇競漕ボートレース本職ほんしよくことだから流行はやるのも無理むりいが、大事かんじん端艇ボートかつおこつた大颶風だいぐふうめに大半たいはん紛失ふんしつしてしまつたので、いまのこつてるのは「ギク」一さう、「カツター」二さうで、オール餘程よほど不揃ふぞろひなので
「葡萄酒やったら大事だんないやろ」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)