“怒鳴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どな96.2%
どなり1.1%
どめい1.1%
どなっ0.5%
がみ0.5%
どうな0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軒下の兵が、軒下を伝って逃げ乍ら、敵に尻を向けて這っている兵へ、怒鳴どなった。兵は、黙って、もっと急いで、手足を動かした。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
だってね母上おっかさんのことだから又大きな声をして必定きっと怒鳴どなりになるから、近処きんじょへ聞えても外聞が悪いし、それにね、貴所あなたが思い切たことを被仰おっしゃると直ぐ私が恨まれますから。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
老木が怒鳴どめいするということを聞いておるが、これは多く樹木の体内に空洞ありて、これにふくろうのごとき鳥が巣を作り、その中にてうなり声を発するのを誤認したるものなれば、誤怪の一種に相違ない。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
お互に痛くないように大造たいそうな剣幕で大きな声で怒鳴どなっ掴合つかみあ打合うちあうだろう。うするとその辺の店はバタ/\片付けて戸を締めて仕舞うてひっそりとなる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
と押止めますと、親父は眼をいて母親はは怒鳴がみ付けたそうです。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)