“陶器”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すえもの29.4%
とうき17.6%
やきもの17.6%
せともの17.6%
すゑもの5.9%
せと5.9%
うつわ2.0%
たうき2.0%
やき2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十数年の長いあいだ、陶器すえものの技術をまなぼうため、みん景徳鎮けいとくちんに渡り、かの地にとどまるうち、異国の一女を妻として子まで生ました。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また二階にかいには家々いへ/\道具類どうぐるいが、あるひはものあるひは木器もくきあるひは陶器とうきといふように種類しゆるいをわけてられるようにしてあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
その陶器やきものが自分の所有になった気がしないといったあの猶太ユダヤ人の蒐集家サムエルと同じものを新吉は自分に発見しておそろしくなった。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
正介は「坊ちゃまそら敵だッ」と仏壇の陶器せとものの香炉を打ち付ける、灰が浪江の両眼に入る、ここぞと正介は「樫の木の心張棒で滅多打ちに腰のつがい
此よりいかなる話のはこびなりしか知らねど、我等二人は忽ち又古のエトルリヤ人(昔羅馬の北に住みし民)の遺しゝ陶器すゑものの事を論ぜざるべからざることゝなりぬ。
しかしただ噴き出すのでは面白くないので、そこには陶器せとの蛙が取り付けてあって、その蛙の口から水を噴くようになっている。
陶器うつわものを洗う音やら、かしぎの支度する気配が、静かに、そこで聞えた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
倫敦ロンドンで生れて英国の小学校で育つただけに達者に英語を話す。この日本まちに加はつて日本画をいたり日本陶器たうきを売つたりして居る真面目まじめ両親ふたおやの愛嬢である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
自分も拝借をしておりましたし、まだふたつばかり据えてありました陶器やきものの床几しょうぎを進めると、悪く辞退もしないでしずかに腰をかけたんですが、もみじの中にその姿で、いかにも品がい。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)