“いれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イレ
語句割合
74.5%
7.3%
輸入3.6%
入質3.6%
3.6%
加入1.8%
1.8%
容器1.8%
差入1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法被はつぴてらとも棺桶くわんをけいた半反はんだん白木綿しろもめんをとつて挾箱はさんばこいれた。やが棺桶くわんをけ荒繩あらなはでさげてあかつちそこみつけられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
被害者の懐中物は無尽講むじんこうの帳面が二冊キリ。蟇口がまぐちも煙草いれもない。……という極めてサッパリした現場なんだ。
近眼芸妓と迷宮事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この国のうえに多くの思想や文化を輸入いれたもうた聖徳太子のこころを深く自己の心の根につちかっていた範宴は、そういう常々のおもいがいま御座ぎょざちかくすすむと共に全身をたかい感激にひたせて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日も通帳を借せといつてあの洋服を質屋に持つてらつしやいましたよ。洋服は澤山借しませんよ、木綿でも和服の方になさいといつたんですけれど和服ではもう入質いれる物が無いのですつて。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
虎膏は狗噛瘡を治し、下部にいれれば痔病で血下るを治し、内服せば反胃かくを治し、煎消して小児の頭瘡白禿しらくもに塗ると『本草』に見ゆ。よろしくって見なさい。だが虎膏は皮より一層むつかしい尋ね物だ。
みのるを加入いれると云ふ意味のはがきが小山の許から來てから、間もなく本讀みの日の通知があつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
食卓掛てーぶるかけの白き布は下女によりて掛けられたり、硝子がらすのバターいれ塩壺しおつぼソース芥子からしうつわなんど体裁好ていさいよく卓上に配置せられたり。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そこで彼女は旧式の小さな煙草容器いれを出して、細い銀煙管ぎせるを構えながら一段と声を落して眼を丸くした。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
稀れなるに欠かさず花を差入いれくれて君の優しさ六年続く
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)