“寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てら76.3%
でら11.0%
7.6%
デラ2.5%
1.7%
アベイ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるまちはずれのさびしいてらに、和尚おしょうさまと一ぴきのおおきな赤犬あかいぬとがんでいました。そのほかには、だれもいなかったのであります。
犬と人と花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
土用の丑の日にへちま加持といふのをする古い真言でらがあったり、それらを私は興あることに考えながら静かに杖を曳いて行く。
寺町 (新字新仮名) / 岩本素白(著)
ルネツサンス芸術の保護者であつた貴族メデイチの霊廟をサン・ロレンツオうてミケランゼロの建築にやゝ久しく陶然とした。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
當麻タギマの村にありながら、山田デラと言つたからである。山のウシロの河内の國安宿部郡アスカベゴホリの山田谷から移つて二百年、寂しい道場に過ぎなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
高原カウゲンの寺は、人の住む所から、オノヅカら遠く建つて居た。唯凡、百の僧俗が、中に起き伏して居る。其すら、引き續く供養饗宴の疲れで、今日はまだ、遲い朝を、姿すら見せずにゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
サンガール寺院(瑞西(スイス)コンスタンス湖畔に六世紀頃愛蘭土(アイルランド)僧の建設したる寺院)や、南ウエイルズのペンブロークアベイなどにも現に残存している
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)