“芥子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けし73.1%
からし25.4%
かいし1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下水の桶から発散する臭気や、ねぎや、山椒さんしょうや、芥子けしなどの支那人好みの野菜の香が街に充ち充ちた煙りと共に人の嗅覚を麻痺させる。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それからパンの方へバターを塗りその上へ溶いた芥子からしを塗ってパンの間へ牛肉のロースか鳥のロースを挟んで小さく切っても出来ますが
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
この性は早くもわが穉き時に、畠の中なる雜草の如く萌え出でゝ、やうやく聖經に見えたる芥子かいしの如く高く空に向ひて長じ、つひには一株の大木となりて、そが枝の間にわが七情は巣食ひたり。