“干飯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほしい55.6%
ほしいい33.3%
ほしいひ11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、母の菊女の菩提寺ぼだいじへ逃げた。今戸の称福寺である。暗い蜘蛛くもの巣の中に、息をころして、七日あまり、干飯ほしいをかんで、潜伏していた。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昼飯ひるめしをカレイというのは枯れたいい、すなわち干飯ほしいを持って歩いたからである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そして棚の上から、かもしかの毛皮を縫い合わせて作った寝袋を取りおろして、猪の焙肉あぶりにくや、薄焼や、干飯ほしいやかち栗、乾した杏子あんずなど、それぞれの包みを中に入れて巻き、それを背負えるようにしっかりとくくった。
猿の群れではない。異装な黒い人影である。凩のこずえにのぼって手を叩いていた。彼らは、木のにあらぬ干飯ほしいいの弁当を喰いながら、毎夜の火事を見物していた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甘だいの骨一つにしても、犬にやるとか、残飯を干飯ほしいいにするとか、方法はいくらもあろう。
残肴の処理 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
それとても、そんな難事ではない、そっと人知れぬ宵闇に、あの瑞巌寺の、人目の少ない境内の臥竜梅のうつろの中へ、握飯なり、干飯ほしいいなり持って行って、隠して置いてやりさえすればいいのだ、それだけのことはしてやらずばなるまい。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
干飯ほしいひ古酒こしゆ一筒ひとづつ、ちまき、あうざし(青麩あをふ)、たかんな(筍)方々かた/″\の物送りたまふて候。