“寝冷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねびえ87.5%
ねび12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田舎者は人がわるいそうだから、気をつけてひどい目にわないようにしろ。——気候だって東京より不順に極ってるから、寝冷ねびえをして風邪を引いてはいけない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……寝冷ねびえをしては不可いけませんよ。私、山百合を買って来て、早く咲くのを見ようと思って、つぼみを吹いて、ふくらましていたんですよ、水をって下さいな……それから。
湯島の境内 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「はい、ありがとうございます。なに、寝冷ねびえなんでございますよ。」と、おかあさんは、おれいをいいながら、どうして、こうはや近所きんじょかたがたに、正坊しょうぼう病気びょうきということがわかったろうかと
幼き日 (新字新仮名) / 小川未明(著)