“雨乞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまごい47.4%
あまご36.8%
あまごひ15.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天平感宝元年うるう五月六日以来、ひでりとなって百姓が困っていたのが、六月一日にはじめて雨雲の気を見たので、家持は雨乞あまごいの歌を作った。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
社務所には、既に、近頃このあたりの大地主になれらましたる代議士閣下をはじめ、お歴々衆、村民一同の事をお憂慮きづかいなされて、雨乞あまごいの模様を御見物にお揃いでござりますてな。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そう思ってみると雨乞あまごいの行事なども、日本ではあまりにも重要視せられている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
去年の夏はてりがつゞいたので、村居六年はじめて雨乞あまごいを見た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
修行者などが呪文を唱えて雨乞あまごいをしているそばを大蟻がっているものとしては句法がそれらしくありませんし、また句法に従って大蟻が呪文を唱えて雲を呼ぶものとしては少し突飛すぎるので、この句の意味は私には判らないのであります。
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
それは夏の初め、農作にもっとも水の必要なころに、雨がちっとも降らぬと百姓がよわってしまって、いろいろ雨乞あまごいの祈祷きとうをする。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かねて頼朝にも、弟の内縁の静が、神泉殿の雨乞あまごいの舞楽に、九十九人の舞姫のうちでも優れた白拍子しらびょうしであったということは聞き及んでいるところから、
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六月にはいって見ると、うち続いた快晴で、日に増し照りも強く、村じゅうで雨乞あまごいでも始めなければならないほどの激しい暑気になった。荒町の部落ではすでにそれを始めた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこで、方々の村では、鎮守ちんじゅやしろに集まって雨乞あまごいをしました。御幣ごへいをたくさん立て、いろんなものをそなえて、雨が降るようにと鎮守の神に祈りました。
ひでり狐 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
雨乞あまご
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これが、江戸兒夥間えどつこなかまだと、をつけろい、ぢやんがら仙人せんにん何處どこ雨乞あまごひからやあがつた、で
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
このために、炎天えんてん一滴いつてきあせなかつたのは、あへうた雨乞あまごひ奇特きどくではない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あれ、け、雨乞あまごひこゑして、すさまじくせみの、あぶらのみあせしたゝるや、ひとへにおもふ、河海かかい山岳さんがくと。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)