“奇特”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きどく76.7%
きとく23.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
却って奇特きどくというべきでもあったが、その言い訳は立たなかった。彼はそのふところに一羽の白い鶏を隠していることを発見された。
半七捕物帳:23 鬼娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
林泉奥深うして水あおく砂白きほとり、鳥き、魚おどつて、念仏、念法、念僧するありさま、まこと末世まっせ奇特きどく稀代きたいの浄地とおぼえたり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「十三囘忌くわいき、はあ、大分だいぶひさしいあとの佛樣ほとけさまを、あのてあひには猶更なほさら奇特きとくことでござります。」と手拭てぬぐひつかんだを、むねいてかたむいて
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
生涯かかって人が見ておらないときに、後世に事業を遺そうというところの奇特きとくの心より、二人の兄弟はこの大事業をなしました。
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)