“寝転”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢轉
読み方割合
ねころ84.8%
ねがえ4.3%
ねこ4.3%
ねこか2.2%
ねころが2.2%
ねまろ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
省作は出してもらった着物を引っ掛け、兵児帯(へこおび)のぐるぐる巻きで、そこへそのまま寝転(ねころ)ぶ。母は省作の脱いだやつを衣紋竹(えもんだけ)にかける。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
眼を瞑(ねむ)って居ながらも時々細目に開いて、態(わざ)とムニャ/\と云いながら、足をバタァリと遣る次手(ついで)にグルリと寝転(ねがえ)りを打ち、仰向(あおむけ)に成って、横目でジイとお瀧の方へ見当を附けると
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ひっそりして人の気合(けわい)もしないから、泥足のまま椽側(えんがわ)へ上(あが)って座蒲団の真中へ寝転(ねこ)ろんで見るといい心持ちだ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今夜はこれきり寝転(ねこか)しかとは思っていますが、同伴(つれ)の手前もあることで、帰るとも申し悪(にく)いのでもじ/\いたしている。
土壊(つちくい)で土地が沈み、太い門柱が門扉(とびら)をつけたままごろんと寝転(ねころが)っている。小瓦の上には、苔(こけ)が蒼々(あおあお)。夏は飛蝗(ばった)や蜻蛉(とんぼ)の棲家(すみか)になろう、その苔の上に落葉が落ち積んで、どす黒く腐っている。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
桶(おけ)を載せた七輛(りょう)の江州車(こうしゅうぐるま)(手押し車)をあちこちに停め、老若七人、胡坐(あぐら)やら、寝転(ねまろ)びやら、また木の根や車の梶(かじ)に腰かけている者など、思い思いな恰好だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)