“寝衣”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢衣
読み方割合
ねまき94.7%
しんい2.7%
パジャマ1.1%
ドレッシングガウン0.5%
ねめし0.5%
ナイトガウン0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つづいて轟然たる音響と共に花火のような一大閃光を発し、その物凄い震動に驚いて寝衣ねまきのまま戸外にとびだした村民たちの目にも
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いつか使に来た何如璋かじょしょうと云う支那人は、横浜の宿屋へ泊って日本人の夜着を見た時に、「これいにしえ寝衣しんいなるもの、此邦このくに夏周かしゅう遺制いせいあるなり。」
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
太い男の声が扉のすき間からもれると、太田ミサコは部屋につかつかと這入ると、彼女は盲目のように寝衣パジャマの男を見つめた。
女百貨店 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
婦人のほうは日常の着物を着ていたが、しかし主人の方は、寝衣ドレッシングガウンに、寛服ナイトガウンを重ねていたのであった。書斎の中は全く一物も動かされた形跡はなかった。
遣わないで毒ですよ、お寝衣ねめしも汗でビッショリになって居りますから、お天気ですからうございますが、降りでもすると仕方がありません、身体のお毒になりますからお遣いなさいよ
夜になると繻子しゅすで作った刺繍ぬいとりのある綺麗きれい寝衣ナイトガウンを着て、暖かそうに暖炉の前で書物などを読んでいた。北向の狭苦しい部屋で押し込められたようにじっすくんでいる健三は、ひそかに彼の境遇をうらやんだ。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)