“蒼々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおあお57.9%
そうそう21.1%
あを/\7.9%
さうさう7.9%
さう/\5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この土地のツンドラが、まだ今日のように発達しなかった以前には、これらのグイ松は蒼々あおあおと繁って、この平原を蔽っていたことであろう。
ツンドラへの旅 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
逃げはじめるやこの男廉恥れんちもない。山坂また山坂をころげ降りた。すると蒼々そうそうたる松の林が十里もつづく。松風が耳を洗う。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒼々あを/\した山松や、白百合の花の咲乱れた丘や、畑地ばかりであつた。そして思つたより早く、いつか町のさかひへ出て来てゐるのに気がついた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
いたのとあばれたので幾干いくらむねがすくとともに、次第しだいつかれてたので、いつか其處そこてしまひ、自分じぶん蒼々さう/\たる大空おほぞら見上みあげてると、川瀬かはせおと淙々そう/\としてきこえる。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)