“蚊遣火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かやりび90.0%
くすべ10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうして?」「わしのはこうじゃ」と語り出そうとする時、蚊遣火かやりびが消えて、暗きにひそめるがつと出でて頸筋くびすじにあたりをちくと刺す。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蚊をよける手段には蚊遣火かやりびは記録にも見えるが、蚊帳の今の形になって常民の家にも普及したのは、存外に近頃のことだったのである。
竜之助は縁端えんばなへ出て、久助がさきほどきつけてくれた蚊遣火かやりびの煙を見ながら、これも先刻、久助が持って来てくれた三輪の酒を、チビリチビリと飲んでいました。
蚊遣火かやりびの煙にとざす草のいおを人しも訪はば水鶏くいな聞かせむ
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
蚊遣火かやりびのなびけるひまに客あるじ
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
くの「逢いたいってお祖父さんがに知れると、でけえ小言が出るが……決して云うじゃアねえよ、黙って居なよ、然うして少し此の機を気イ附けて居ろ、蚊遣火くすべが仕掛けて有るから」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)