“香水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうすい70.0%
かうすゐ15.0%
かうすい5.0%
こうずい5.0%
パルフエン5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人しゅじんは、五せん値下ねさげをしたかわり、ろくろく石鹸せっけんもつけなければ、香水こうすいなどは、まったくつけませんでした。
五銭のあたま (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると店の灯も、町の人通りも香水こうすいの湯気を通して見るようになまめかしく朦朧もうろうとなって、いよいよ自意識をたよりなくして行った。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
何だか水晶すいしょうたま香水こうすいあっためて、てのひらにぎってみたような心持ちがした。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
家内かないともだちがあるのに——けないとぷんとしないが、香水かうすゐかをりゆかしきびんならぬ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
相と謂つても周三は、女の匂をぎ廻して頭髪かみ香水かうすゐの匂をさせてゐるやうな浮ついた眞似をするのでもなければ、麦酒ビールウイスキーの味を覺えて、紅い顏をして街頭まちをうろついて歩くやうな不躰裁ふていさいな眞似をするでも無い。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
留南木とめぎのかをり、香水かうすゐかをりである。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ぱちん羽織はをりひも白粉をしろいかんざし櫻香さくらかあぶら縁類ゑんるいひろければとり/″\に香水かうすい
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
文「へい、商売替しょうばいがいですか、洋物ようぶつうがすねえ、これからひらけるのだそうでげすなア、斬髪ざんぱつになってしまえば、香水こうずいなども売れますぜ、おりなさい結構でげすな、それに前橋へ県が引けると云うからそうなれば、福々ふく/\ですぜ、宿屋は何処どこへお泊りです」
話声と笑声が車道の馬の蹄に和して一種の節奏リズムを作り、空気に飽和してゐる香水パルフエンの香と不思議な諧調をなして愉快に聞える。
珈琲店より (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)