“田楽”のいろいろな読み方と例文
旧字:田樂
読み方割合
でんがく95.5%
デンガク4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぞと考えまわすうちに、元来屈託のない平馬は、いよいよ気安くなって五六本を傾けた。こいの洗い、木の芽田楽でんがくなぞも珍らしかった。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼らの主張するところによれば、その支配の下には猿舞わしもおりますれば、田楽でんがく猿楽さるがく舞々まいまい幸若こうわか、その他種々の遊芸人もおります。
だから、田遊び(歌舞アソビ)ではあつても、田祭りとは言へないのだ。此田遊びが、呪師ノロンジ出の法体芸人の手に移つて演芸化したものが、田楽デンガクであつた。
一時代も二時代も前の田楽デンガク猿楽サルガクの時代から、頼まれて地方興行に出たのは、まづ田植時までゞ、その時来れば、さつときりあげて一旦故郷へ戻ると言ふ慣はしになつてゐたやうである。
芸能民習 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)