“少女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとめ31.4%
をとめ29.9%
しょうじょ15.7%
むすめ6.4%
せうぢよ5.4%
こども2.5%
ヲトメ1.5%
ひと1.0%
しようじよ0.5%
こおんな0.5%
こむすめ0.5%
こめらう0.5%
こをんな0.5%
しょうじよ0.5%
すもる0.5%
せうぢょ0.5%
ちび0.5%
0.5%
オトメ0.5%
スター0.5%
トウボ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中流より石級の方を望めば理髪所の燈火あかり赤く四囲あたりやみくまどり、そが前を少女おとめの群れゆきつ返りつして守唄もりうたふし合わするが聞こゆ。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
聲と情との調和好き此一曲は、清く軟かなる少女をとめのどに上りて、聞くものをして積水千丈の底なる美の窟宅を想見せしむ。ロオザ。
おばあさんは、いい香水こうすいにおいが、少女しょうじょからだにしみているとみえて、こうしてはなしているあいだに、ぷんぷんとはなにくるのをかんじました。
月夜と眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
少女むすめはぬけろじを出るや、そっと左右を見た。月は中天にかゝっていて、南から北へと通った此町を隈なく照らして、しんとしている。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
若旦那わかだんなも、あきれてつこと半時はんときばかり。こゑ一言ひとこともまだないうちに、かすみいろづくごとくにして、少女せうぢよたちま美少年びせうねんかはつたのである。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「だつてお前が公民館に出かけるなんて、可笑しいぢやないか、ただの少女こどもと違つているし皆變な顏をして見るよ。」
神のない子 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
天孫又問曰、其於秀起浪穂之上ホダタルナミノホノウヘタテ八尋ヤヒロ殿而、手玉玲瓏織紝タダマモユラニハタオル少女ヲトメ者、是之女子耶ガヲトメゾ。答ヘテハク、大山祇神之女等。エヲ磐長姫オトヲ木華開耶姫
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
くんちゃんはあたしとおみき徳久利どっくりのように、長唄のおつきあいざらいにお師匠さんに連れてかれた少女ひとだから、そのうちに書かなければならない。
また松島まつしまでは、老母ろうぼ少女しようじよとがあはせてはうむつてありましたが、これはさだめし祖母そぼ孫娘まごむすめとが同時どうじ病死びようししたものをはうむつたものとおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
出額おでこでまたこう、しゃくうように人をた工合が、これでたましいが入ると、ふもとの茶店へ下りて行って、少女こおんなの肩をおおきな手で
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
学校の一軒さきに大きな人力車宿くるまやどがあって、おかんちゃんという、色は黒いがやせがたなキリリとした、きかない気の、少女こむすめでも大人のように気のきいた、あたしのために、あたしの家へよく忘れものや
てん恩惠めぐみかさね/″\くだり、幸福かうふく餘所行姿よそゆきすがた言寄いひよりをる。それになんぢゃ、意地いぢくねのまがった少女こめらうのやうに、口先くちさきとがらせて運命うんめいのろひ、こひのろふ。
其處そこらのごみ眞黒まつくろに、とつぷりとれると、先刻さつき少女こをんなが、ねずみのやうに、またて、「そつと/\、」と、なんにもはさずそでくので、蒋生しやうせいあしかず、土間どま大竈おほへツつひまへとほつて
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
むすめはどこへいった?」と、おばあさんは、ふいにまってきました。あとからついてきた少女しょうじよは、いつのまにか、どこへ姿すがたしたものか、足音あしおともなくえなくなってしまいました。
月夜と眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
虎「ほか少女すもるを呼んで遊んでおいでな、あんなものを□□て寝ても石仏いしぼとけを□□て寝るようなもので、ちっとも面白くもなんともないよ」
香水かひに来た少女せうぢょ工女こうぢょです
鶴彬全川柳 (新字旧仮名) / 鶴彬(著)
煙草盆を引きながら少女ちび
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山車だし引くと花笠つけし玉垂のくわ少女の頬忘らえね」という香取秀真かとりほずま氏の歌は、山車を引く花笠であり、くわし少女の丹の頬であるから、更に美しいけれども、朱拙の句も祭の句だけに
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
・ひかりは空から少女オトメらはおどる
其中日記:07 (七) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
思わず、キューネがほうっと唸ったように、まさに地上の肉珊瑚、サモア島の少女トウボだ。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)