“出額”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でこ56.3%
おでこ28.1%
でびたい9.4%
でこすけ3.1%
でびたひ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男五 少しお出額でこだが、聡明そのものと云った顔だ。あの眸、理智に輝いている美しさったらない。俺は、あんな女を妻にほしい。
世評(一幕二場):A morality (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そうして、店の隅なる釣棚の高い処に、出額おでこ下睨したにらみをしながら、きょとりと円い目をして、くすりと笑う……おおきな、古い、張子の福助を見た。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
足は忘れたか投出した、腰がなくば暖簾のれんを立てたようにたたまれそうな、年紀としがそれでいて二十二三、口をあんぐりやった上唇うわくちびるで巻込めよう、鼻の低さ、出額でびたい
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
醜男面ひょっとこづら假面めん無用むようぢゃ!(と假面を抛出なげだしながら)れが皿眼さらまなこで、このともないつらやがらうとまゝぢゃ! 出額でこすけあかうなるばかりぢゃわい。
あしわすれたか投出なげだした、こしがなくば暖簾のれんてたやうにたゝまれさうな、年紀としそれて二十二三、くちをあんぐりやつた上唇うはくちびる巻込まきこめやう、はなひくさ、出額でびたひ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)