“圍”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
かこ71.8%
かこひ6.4%
6.4%
めぐ5.1%
カコ2.6%
かく1.3%
1.3%
かこま1.3%
かこみ1.3%
まはり1.3%
めぐり1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて私の結婚生活せいくわつは、うづのやうにぐる/\と私どもをもてあそばうとしました、今猶多少たせうの渦はこの身邊しんぺんを取りかこみつゝあるけれども
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
かの小さき溪のかこひなきところに一の蛇ゐたり、こは昔エーヴァににが食物くひものを與へしものとおそらくは相似たりしなるべし 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
黄褐色くわうかつしよくきりもつて四ふさがれつゝ只管ひたすら唐鍬たうぐはつて勘次かんじ田圃たんぼわたつてはやしえてとほつてた。かれ凶事きようじ理由わけがなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
家をグルリと一とめぐり、田圃の中に建つてゐるので、隣との連絡もなく、何んの手掛りがあらうとも思はれません。
其は、別の何かの爲方シカタで、防ぐ外はなかつた。祭りの夜でなくても、村なかの男は何の憚りなく、垣を踏み越えて處女の蔀戸シトミをほと/\と叩く。石城シキカコうた村には、そんなことは、一切なかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
また軍を興して、都夫良意美つぶらおみ一六が家をかくみたまひき。ここに軍を興して待ち戰ひて、射出づる矢あしの如く來散りき。
あは細目ほそめけて、其處そこつて、背後うしろに、つきかげさへとゞかぬ、やままたやま谷々たに/″\を、蜘蛛くもごとひかへた、ほしとゞくろ洞穴ほらあなごとおほいなる暗闇くらがりつばさひろげて、姿すがたほそ障子しやうじ立棧たちざん
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
廣い水は其等の斷崖によつてかこまれてゐるので、中禪寺湖や葦の湖などの火山湖と少しも異らない感じを與へてゐる。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
雪のかこみが、たやすく得べきにあらざる勝利かちをノヴァーラ人に與ふるなからんため糧食かてを身のかためとなせといへ —六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼の持つて生れた性分として、彼は身のまはりに事無き事を愛し、平凡平調なる月給取の生活を子供の時から希望してゐた。
かく思ひつゞくる程に、我心は怏々あう/\として樂まずなりぬ。忽ち鈴つけたる帽を被れる戲奴おどけやつこ、道化役者、魔法つかひなどに打扮いでたちたる男あまた我めぐりをどり狂へり。