“めぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メグ
語句割合
繞29.3%
廻22.2%
巡9.2%
回8.3%
旋3.9%
運3.6%
恵3.3%
環2.9%
遶2.0%
𢌞1.6%
循1.5%
囲1.5%
惠1.3%
周1.1%
縈0.9%
匝0.8%
愛0.8%
囘0.6%
芽0.6%
圍0.4%
循環0.4%
恤0.4%
転0.3%
輪0.3%
邂0.3%
還0.3%
轉0.2%
慈0.2%
回転0.1%
縄0.1%
美0.1%
回旋0.1%
愍0.1%
愛重0.1%
洄0.1%
紆0.1%
經歴0.1%
続0.1%
縁0.1%
芽組0.1%
行0.1%
賦0.1%
迂0.1%
迫0.1%
逅0.1%
運行0.1%
遍0.1%
遭0.1%
順0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野を繞(めぐ)って、それを待っている数千の見物人が、すべてといってよいほど、吉岡清十郎の勝ちを信じているように、城太郎ひとりは
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しばらく虚々実々、無言にして、天体の日月星辰を運行(めぐ)る中に、新生の惑星が新しく軌道を探すと同じ叡智が二人の中に駈け廻(めぐ)った。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
きまりが悪いか。今更きまりが悪いもなかろう。——十年振りで、おまえのような体の女に巡(めぐ)り合ったは天の佑(たす)け、思う存分、その体を
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
また試験の夜が回(めぐ)つて来た。一昨年と同じ部屋で、彼は机に向つてゐた。照子は居なかつたが、やはり彼の心は本に集注しなかつた。
明るく・暗く (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
エミリウス・フロルスは同じ赤光(あかびかり)のする向側の石垣まで行くと、きつと踵(くびす)を旋(めぐ)らして、蒼くなつてゐる顔を劇(はげ)しくこちらへ振り向ける。
運(めぐ)らしけるに平左衞門が金子を所持(しよぢ)なす事を豫(かね)て知りければ或夜安間が宅へ忍入箪笥(たんす)の錠をこぢあけ二百兩の金を盜(ぬす)み取其儘屋敷を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
勇吉(ゆうきち)は、この思(おも)いがけない恵(めぐ)みに、どんなに勇気(ゆうき)づいたでありましょう。頭(あたま)を下(さ)げてお礼(れい)をいうとすぐさま駈(か)け出(だ)したのでありました。
一粒の真珠 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのビール瓶は、この島のまわりを環(めぐ)る、潮(うしお)の流れに連れられて、ズンズンと海中(わだなか)遠く出て行って、二度とこの島に帰って来ませんでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『宋高僧伝』二に、弘法大師の師匠の師匠の師匠のまた師匠善無畏(ぜんむい)が烏萇国(うじょうこく)に至った時、白鼠あり馴れ遶(めぐ)りて日々金銭を献ず。
我はかの光の中に、他の多くの光、輪を成して𢌞(めぐ)るを見たり、但し早さに優劣(まさりおとり)あるはその永劫(えいごふ)の視力の如何によりてなるべし 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
されど表口の戸に近づきて、人の籠(こ)み合ふこと甚しかりしとき、姫は手を我肘に懸けたり。我脈には火の循(めぐ)り行くを覺えき。車をば直ちに見出だしつ。
或人は天童が法然を囲(めぐ)って管絃遊戯(ゆうげ)していると見た。或者は又洛中はみんな戦争の巷(ちまた)であるのに法然の住所だけがひとり無為安全であるのを見た。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
やむなく惠(めぐ)んでやるといふふうな氣障な通り一遍のやり方で、男といふものが女をきらひ出すとかういふ冷情のしぐさから始まるものかと
渚 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
其に入りこみの多い池を周(めぐ)らし、池の中の島も、飛鳥の宮風に造られて居た。東の中(なか)み門(かど)、西の中み門まで備って居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
路はすべて杉の立樹の蔭につき、繞(めぐ)り縈(めぐ)りて上りはすれど、下りということ更になし。三十九町目あたりに到れば、山急(にわか)に開けて眼の下に今朝より歩み来しあたりを望む。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
岩の軒からは私達を匝(めぐ)って雨垂れが太い水晶簾を懸る。それを水呑に受けて渇いた喉を潤した。温(ぬ)るいが旨い味だ。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
この珍貴(うず)の感覚(さとり)を授け給う、限り知られぬ愛(めぐ)みに充ちたよき人が、此世界の外に、居られたのである。郎女(いらつめ)は、塗香(ずこう)をとり寄せて、まず髪に塗り、手に塗り、衣を薫(かお)るばかりに匂わした。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
そして飢饉が囘(めぐ)って来てその資源の乏しいことを教えると、彼らはその住民大衆に食物を与えないその国土の不毛を責めたが2
「そうだ、はっきり形になって現われないうちは、頭の中に芽(めぐ)んできたことは余り人に云いたくないものだ。」
二つの途 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
遙かに下の方の山々の腰を圍(めぐ)つて白い雲が湧上つて來た。急傾斜で息切がするが、友達の足は早い。彼は八度目の登山だつた。私は負けない氣を出して踏張(ふんば)つた。風は益々烈しく、山鳴が聞えて來た。
山を想ふ (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
催す気配はない。——自然の雨気が循環(めぐ)ッても来ぬものを、いかに建水分(たけみくまり)ノ神でも、雨を降らせようがあるまいに、と腹を
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
優しく人を恤(めぐ)みがほなる天使、再會して相悦べる靈ども、金笛(きんてき)の響に母の懷に俯したる穉子(をさなご)など、いづれ自然ならざるなく、看るものは覺えず身を圖中に寘(お)きて、審判のことばに耳を傾く。
手には小さき舷燈(げんとう)提(さ)げたり。舷燈の光射(さ)す口をかなたこなたと転(めぐ)らすごとに、薄く積みし雪の上を末広がりし火影走りて雪は美しく閃(きら)めき、辻を囲める家々の暗き軒下を丸き火影(ほかげ)飛びぬ。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「久因(きゅういん)重ねて輪(めぐ)り下るは、——輪を重ぬるの下と読むのだ、それ」
同じ女を愛し、そして、その女から飛去られた二人が、偶然に邂(めぐ)り合うとは……
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
発した——喝(か)つ——の大声に一瞬、寂(せき)とし——また仏音楽の奏せられるあいだに、蓮華降り、香木薫(くん)じ、会者は還(めぐ)り巡りつつ、順次、焼香をささげていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
されど汝今身を他(ほか)の者の方(かた)にむくべし、わがいふごとく目を轉(めぐ)らさば、多くの名高き靈を見るべければなり。 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
五(いつはしらの)皇子(みこ)次を以て相盟ふこと先の如し。然して後に天皇曰(のたまは)く、朕が男(こども)等(ら)各異腹にして生る。然れども今一(ひとつ)母同産(おもはらから)の如くて慈(めぐ)ましむ。則ち襟(みそのひも)を披(ひら)きて、其(その)六皇子を抱きたまふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
流れには紅黄(こうこう)大小かずかずの木の葉、たちまち来たりたちまち去り、緩(ゆる)やかに回転(めぐ)りて急に沈むあり、舟のごとく浮かびて静かに流るるあり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
紅の葉、黄色の葉、大小さまざまの木の葉はたちまち木陰(こかげ)より走りいでてまた木陰にかくれ走りつ。たちまち浮かびたちまち沈み、回転(めぐ)りつ、ためらいつす。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その夜の会合には、真ん中の舞台は取り払われ、三十人の会員は、会長茶谷金弥夫妻を縄(めぐ)って、蓮座のように居並んで居ります。
法悦クラブ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
深々と堀を縄(めぐ)らし、猛犬を餌(か)い、鉄条網を張り渡して、容易に里の子も近づけず、隣組の交際もありませんが、それでも週に一度、或は月に二度位
法悦クラブ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
こよなくも聖体盒(せいたいごう)のにほふなり何か美(めぐ)しくわれが泣かゆも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
修道院こよなく明し燈(ひ)のつきてこの焼豚の塊(くれ)の美(めぐ)しさ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さしつたりと電光石火(でんくわうせきくわ)の勢(いきほ)ひ、げにもや電光(でんくわう)影裡(えいり)春風(しゆんぷう)を斬(き)るごとく、形(かたち)は見(み)えねど三尖衝角(さんせんしやうかく)の回旋(めぐ)る處(ところ)、敵船(てきせん)微塵(みじん)に碎(くだ)け、新式魚形水雷(しんしきぎよけいすいらい)の駛(はし)るところ白龍(はくりよう)天(てん)に跳(をど)る、殘(のこ)る賊船(ぞくせん)早(は)や三隻(せき)
人(ひと)も無(な)き古(ふ)りにし郷(さと)にある人(ひと)を愍(めぐ)くや君(きみ)が恋(こひ)に死(し)なする 〔巻十一・二五六〇〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
この時にその后姙(はら)みましき。ここに天皇、その后の、懷姙みませるに忍へず、また愛重(めぐ)みたまへることも、三年になりにければ、その軍を𢌞(かへ)して急(すむや)けくも攻めたまはざりき。
其間をトマムの剰水(あまり)が盆景(ぼんけい)の千松島(ちまつしま)と云った様な緑苔(こけ)の塊(かたまり)を洄(めぐ)って、流るゝとはなく唯硝子(がらす)を張った様に光って居る。やがて麓(ふもと)に来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
白樺の葉は落ちて白い木肌のみ冷めたい高原の中を、朽葉を踏み、紆(めぐ)るやうに彷徨ふ人影が見えた。
麓 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
かれ建内の宿禰の命、その太子(ひつぎのみこ)を率(ゐ)まつりて、御禊(みそぎ)一せむとして、淡海また若狹の國を經歴(めぐ)りたまふ時に、高志(こし)の前(みちのくち)の角鹿(つぬが)二に、假宮を造りてませまつりき。
この美しい娘お綾を続(めぐ)って、幾多の渇仰者(かつこうしゃ)讃美者が渦を巻いたことは想像に難(かた)くありませんが、その中でも、父親伊奈長次郎組下の若い男で、まだ独り者の秋月九十郎と妻木右太之進が
荻(をぎ)一四六尾花のたけ人よりもたかく生茂(おひしげ)り、露は時雨めきて降りこぼれたるに、一四七三つの径(みち)さへわからざる中に、堂閣の戸右左(みぎひだり)に頽(たふ)れ、方丈(はうぢやう)一四八庫裏(くり)に縁(めぐ)りたる廊(らう)も
未だ芽組(めぐ)んだばかりというところで、樺の青味を除けば、谷一面、褐色と白色とに支配せられている、谷は莟(つぼ)んでいる故か、思ったより暖かなので、中岳と仮に名をつけた小隆起を屏風にして
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
穰苴(じやうしよ)則(すなは)ち表(へう)を仆(たふ)し(一二)漏(ろう)を決(けつ)し、入(い)りて軍(ぐん)を行(めぐ)り兵(へい)を(一三)勒(ろく)し、約束(やくそく)を(一四)申明(しんめい)す。約束(やくそく)既(すで)に定(さだ)まる。夕時(せきじ)、莊賈(さうか)乃(すなは)ち至(いた)る。穰苴(じやうしよ)曰(いは)く、『何(なん)すれぞ期(き)に後(おく)るる』
君の日頃の幸運に賦(めぐ)まれている、巧妙と大胆とは、彼を見事に逮捕することになったのだ
迂(めぐ)り曲った道が有るに違いない、最う何でも時計の鐘の鳴る刻限だから長く待つにも及ぶまいと、先ず自分の時計を検めると丁度午後の一時より五分前だ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
千束守はその道の猛者(もさ)ではあり、歌よりも恋の狩人(ラヴ・ハンター)として有名でしたが、伊太利(イタリー)から帰って間もなく、フトした機会にこの素晴らしい幼な馴染(なじみ)の志津子婦人に迫(めぐ)り逢ってからは、身も世も忘れた姿で
わたくしは自分のもと住んでいた天地に再び逅(めぐ)り会った気がして、珍らしく辺りを見廻しました。いつの間にか櫟林を抜けて、川上の側で川へ突き出ている丘の背に出てしまっているのでした。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しばらく虚々実々、無言にして、天体の日月星辰を運行(めぐ)る中に、新生の惑星が新しく軌道を探すと同じ叡智が二人の中に駈け廻(めぐ)った。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
乃(すなわ)チ都城ヲ距ルコト五、六里、丹羽ノ里ニ就イテ荘一区ヲ買フ。地ヲ遍(めぐ)ツテ松ヲ種(う)ヱ、亭ヲソノ中ニ築キ以テ歌哭(かこく)ノ地トナス。扁(へん)シテ万松亭トイフ。亭中ニ棋一枰(いっぺい)、書千巻ヲ蔵ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
地獄で佛に遭(めぐ)り逢つたやうな氣痔だつた。
大戦脱出記 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
三に曰く、詔(みことのり)を承はりては必ず謹め、君(きみ)をば則ち天(あめ)とす。臣(やつこら)をば則ち地(つち)とす。天覆(おほ)ひ地載せて、四時(よつのとき)順(めぐ)り行き、万気(よろづのしるし)通ふことを得。地、天を覆はむと欲(す)るときは、則ち壊(やぶ)るることを致さむのみ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)