“駛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はし69.9%
は14.2%
か8.0%
はや3.5%
はせ1.8%
かけ0.9%
すみや0.9%
ぱし0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其頃は夏の日の光線にかゞやいた碧い空が、山と谷との上を蔽うて、電車が明るい快い姿を溪畔から山の町の方へと駛(はし)らせて行つた。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
法華寺で思わず長座をしたので、われわれはまたあわてて車を西に駛(は)せた。法華寺村を離れると道は昔の宮城のなかにはいる。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
『…………さうさね。海上の生活には女なんか要らんぢやないか。海といふ大きい恋人の胞(はら)の上を、縦横自在に駛(か)け廻るんだからね。』
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そのチグリスなる名は古ペルシア語のチグリ(箭(や))より出で、虎の駛(はや)く走るを箭の飛ぶに比べたるに因るならんという。
この雲を切りしたがえる者はやがて日没の空をおのが供奉(ぐぶ)の仕着せにすることだろうと思わせつつ、駛(はせ)り往くのに出あうとき、あるいは、この鉄の馬が雷のようないななきで山々をこだまさせ
兎角(とかく)する間(ま)に今迄(いまゝで)は、其邊(そのへん)を縱横(じゆうわう)に暴廻(あれまわ)つて居(を)つた沙魚(ふか)は、其(その)氣味惡(きみわる)き頭(かしら)を南方(みなみのかた)に向(む)けて、恰(あだか)も矢(や)を射(ゐ)るやうに駛(かけ)り出(だ)した。端艇(たんてい)も共(とも)に曳(ひ)かれて、疾風(しつぷう)のやうに駛(はし)るのである。私(わたくし)はいよ/\必死(ひつし)だ。
内藤岡ノ二士及ビ泥江春濤円桓同ジク舟ニ入ル。饗(きょう)具(とも)ニ備(そなわ)ル。潮ハ方(まさ)ニ落チテ舟ノ行クコト太(はなは)ダ駛(すみや)カニ橋ヲ過グルコト七タビ始メテ市廛(してん)ヲ離ル。日已(すで)ニ暝(くら)シ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
両鐙(もろあぶみ)の大煽り、馬の前脚宙に上げ、カッパと下ろすとまたまた悲鳴! 山窩一人を駈け仆し、余勢で駈け出す馬をさばかず、トッ駛(ぱし)って円陣を突破した。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)