“ぱし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
73.8%
16.4%
4.9%
1.6%
1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんなのを撲った日にゃかたぱしから撲らなくっちゃあならない。君そう怒るが、今の世の中はそんな男ばかりで出来てるんですよ」
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「あんた、すまんが、酒屋にひとぱしり、行って来ておくれんか。五升樽を二つ、すぐ、永田まで届けて下さい、って」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
盗んだじゃアねえ只無断で使ったものを泥坊なんぞという様な気の利かねえ親分じゃ仕様がねえと思って、おッぱしってしまったが仕様がねえから今じゃア馬小屋見てえなうちを持って、こう遣って
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「もう私は士族は駄目だという論だ。小諸ですこしほねぱしのある奴は塾の正木ぐらいなものだ」
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
実際僕の空想はどこまでとっぱしるか分らないんだ。
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
両鐙もろあぶみの大煽り、馬の前脚宙に上げ、カッパと下ろすとまたまた悲鳴! 山窩一人を駈け仆し、余勢で駈け出す馬をさばかず、トッぱしって円陣を突破した。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)