“喝”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
かつ	82.9%
か	6.7%
かっ	4.8%
おど	1.0%
かわ	1.0%
かア	1.0%
しか	1.0%
カアツ	1.0%
カツ	1.0%

かつ

たれだっと、一喝（かつ）されると、彼女のほうでもぎくとしたらしかった。ちらと、ひとみを官兵衛の方へ上げたが、すぐ両手をつかえて

黒田如水 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

か

「……はてさて、貴さまも空ッぽになってみるとつまらんやつだな。智深和尚の引導（いんどう）を、せめてこの世の冥加（みょうが）と思えや。喝（か）ッ」

新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

かっ

電光の如く槍をくり出すと、鐘楼の上に伏せられた鐘は僅かに喝（かっ）と鳴って、槍の笹穂を千段巻まで呑みました。

新奇談クラブ：03 第三夜　お化け若衆 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)

おど

この男は少し変りもので、横着もので、随分人をひやかすような口ぶりをする奴ですから、『殴るぞ』と尺八を構えて喝（おど）す真似をしますと、彼奴（きゃつ）急に真面目になりまして

女難 (新字新仮名) ／ 国木田独歩(著)

かわ

「胸が燒きつくやうで、喉が喝（かわ）いて——、眩暈（めまひ）がして、頭が割れさうで——そんな心持がしませんか」

銭形平次捕物控：223 三つの菓子 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)

かア

尼「喝（かア）ー」

粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）：02 粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分） (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

しか

と喝（しか）って

露肆 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

カアツ

木鳩（モクキュウ）火裡（カリ）ニ啼ク。……喝（カアツ）！

地獄 (新字旧仮名) ／ 神西清(著)

カツ

「——安禅（アンゼン）必ズシモ山水ヲ須（モチイ）ズ。心頭（シントウ）ヲ滅却（メッキャク）スレバ火モ自（オノズカ）ラ涼シ。喝（カツ）」

新書太閤記：06 第六分冊 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

“喝”の意味

《名詞》

（カツ）大声で叱ること。

（カツ）（仏教）禅宗で修行者に指導を与えること。

（カツ）（context、slang）恐喝。かつあげ。
(出典:Wiktionary)

“喝”の解説

喝
喝（かつ）は、大声で怒鳴りつけることを指す日本語である。
(出典:Wikipedia)

喝	常用漢字 中学 部首:⼝ 11画