“角鹿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つぬが75.0%
つるが25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ建内の宿禰の命、その太子ひつぎのみこまつりて、御禊みそぎせむとして、淡海また若狹の國を經歴めぐりたまふ時に、高志こしみちのくち角鹿つぬがに、假宮を造りてませまつりき。
越前の敦賀は旧名角鹿つぬがであったと言われ、日向の財部たからべが後世高鍋となっているのも同じ道理で、近江には「男鬼おおに」と書いてオオリと読み、信濃に小谷と書いて、オダリと読む地名がある。
おかには南蛮なんばん屋敷があり、唐人館とうじんかんむねがならび、わんには福州船ふくしゅうぶねやスペイン船などの影がたえない角鹿つるが(いまは敦賀つるがと書く)の町である。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
角鹿つるがの浦から十六、七里、足羽御厨あすわみくりやきたしょう(今の福井市ふくいし)の城下に、ふたりの偽伴天連にせバテレンがあらわれて、さかんに奇蹟きせきや説教をふりまわしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)