“舷燈”の読み方と例文
新字:舷灯
読み方割合
げんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓ガラスに顔を押しつけて覗いて見ても、時たま沖の漁船の舷燈げんとうが遠く遠くポッツリと浮んでいる外には、全く何の光りもなかった。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
けつしておろかなる船長せんちやうふがごとき、怨靈おんれうとかうみ怪物ばけものとかいふやう得可うべからざるものひかりではなく、りよくこう兩燈りようとうたしかふね舷燈げんとう
入り江の奥より望めば舷燈げんとう高くかかりて星かとばかり、燈影低く映りて金蛇きんだのごとく。寂漠せきばくたる山色月影のうちに浮かんで、あだかも絵のように見えるのである。
少年の悲哀 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)