“愍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわ46.1%
あわれ28.9%
あはれ18.4%
あは2.6%
いた1.3%
あわれみ1.3%
めぐ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わざわざ、問注所へ突き出すほどの者でもないし、斬り捨てるにはあわれ過ぎる。——といって、このまま、放つのもどうかと思う。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
己の憐れさをあわれむ語である。邦訳聖書において見るもその悲哀美に富める哀哭あいこく(Lamentation)たるを知り得るのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
重役の顔にちらとあはれみの色が見えたが、すぐまた相手が蹴爪けづめでももつてゐはしないか、と気づかふやうな不安さうな顔つきに変つた。
人世の活文章を誠一片にて組立てんとするの小智を笑ひ、道徳律義の繩墨のみを以て活人を料理せんとするの狭量をあはれみ、為さんとするの善は多く偽善たるを免かれず。
それは、良い果実を収穫し、良い花を咲かせたいという考よりもむしろ、それ等の木や草やをいたわり愛する情のためからであった。房子は、今、朝顔の鉢を幾つとなく持っていた。
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
あわれみの声である。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
ひとりにしさとにあるひとめぐくやきみこひなする 〔巻十一・二五六〇〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)