“門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かど61.8%
もん31.3%
3.1%
カド1.3%
ゲート0.4%
0.4%
ヴァロータ0.4%
かと0.2%
かなと0.2%
モン0.2%
かなど0.2%
0.2%
ドヴォール0.2%
ポルタ0.2%
ワロータ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえりに、女中が妙な行燈あんどうに火を入れて、かどまで送って来たら、その行燈に白いが何匹もとんで来た。それがはなはだ、うつくしかった。
田端日記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「やあ、きれいだな。あおあかやでぬったごもんがあって、龍宮りゅうぐうってこんなきれいなところかなあ。」と、次郎じろうさんは感心かんしんしていました。
きれいなきれいな町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
女流歌人まつ三艸子みさこは長命であったが、その前身は井上文雄の内弟子うちでしめかけで、その後、深川松井町の芸妓小川小三おがわこさんである。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
後世風に考へれば、「中門口」は寧、千秋萬歳の方に屬するものと見える。併し、單にカドぼめを「中門口チユウモングチ」の主體と見ることは出來ぬ。
普通、小さな骨組建築フレーム・ウワークか、ゲートの無い門構ゲート・ウェーが村の入口を示し、そこを入るとすぐ家が立ち並ぶが、同様にして村の通路の他端を過ぎると共に、家は忽然として無くなって了う。
枯野カラヌを塩に焼き、があまり琴に作り、かきひくや 由良の門中トナカ岩礁イクリに ふれたつ なづの木の。さや/\(仁徳記)
ジグザグ歩きをして、私はニキーツキーヴァロータまで来た。一人のりんご売が丁度私の前で彼の商品を並べなおしていた。彼の背後から巡査が来た。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
かれは藁草履わらざうりをつツかけて穿いた。かれは寺を出て、一番先に、近所にある貧しい長屋の人達のかとに立つた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
ここにその御杖を新羅しらぎ國主こにきしかなとに衝き立てたまひ、すなはち墨江すみのえの大神の荒御魂あらみたま一五を、國守ります神と祭り鎭めて還り渡りたまひき。
風吹きて曇りときたま明りつゝ、薄うすにうつるモンの 影かも
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
泊瀬河はつせがはゆふわた我妹子わぎもこいへかなどに近づきにけり 〔巻九・一七七五〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
日の昏れの おほはいまださゝずして、常世の祖を 待ちごころなる
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
が、ドヴォールの中は人気なく、雪が白くかたまり木立の上に三月の星が見える。
そこの、ポルタに一番近く立っているアカシア街路樹に、いつか、ベニイを暗殺しそこねた同志の弾丸のあとが、今でもはっきり木肌に残っているはずです。その前から、眠そうな電車に乗ります。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
むかしはそこにモスクヷへ入る一つのワロータがあったものと見えてニキーツキー門とよばれている。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)