“遍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまね45.0%
ぺん29.8%
べん10.7%
へん6.1%
あま3.8%
わた2.3%
めぐ0.8%
アマネ0.8%
アマネク0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「尽日春を尋ねて春を得ず。茫鞋(ぼうあい)踏み遍(あまね)し隴頭(ろうとう)の雲。還り来って却(かえ)って梅花の下を過ぐれば、春は枝頭に在って既(すで)に十分」(宋戴益)
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
あなたが一遍(ぺん)許(ゆる)すって言(い)ったのなら、今日は私だけでひとつむぐらをいじめますから、あなたはだまって見ておいでなさい。いいでしょう
貝の火 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「甚兵衛さん、今日(きょう)のように困(こま)ったことはありません。狸(たぬき)の鳴(な)き声を知らないのに、鳴(な)けとなん遍(べん)もいわれて、私はどうしようかと思いました」
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「見たことのない武家ださうで、——若くて好い男で、身扮(みなり)も惡くなかつたが五遍(へん)も六遍も店を覗く樣子は變だつたさうですよ」
大井(おほゐ)、中津川(なかつがは)の諸驛を過ぎて、次第に木曾の翠微(すゐび)に近(ちかづ)けるは、九月も早(はや)盡きんとして、秋風(しうふう)客衣(かくい)に遍(あま)ねく、虫聲路傍に喞々(しよく/\)たるの頃なりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
飯がすむと、お庄は二階へあがって叔父の寝所(ねどこ)を片着けにかかった。冬の薄日が部屋中に行(ゆ)き遍(わた)っていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
乃(すなわ)チ都城ヲ距ルコト五、六里、丹羽ノ里ニ就イテ荘一区ヲ買フ。地ヲ遍(めぐ)ツテ松ヲ種(う)ヱ、亭ヲソノ中ニ築キ以テ歌哭(かこく)ノ地トナス。扁(へん)シテ万松亭トイフ。亭中ニ棋一枰(いっぺい)、書千巻ヲ蔵ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
然ルニ、本願ト同様ナル着想ハ、本願出願以前ニ、帝国領土内ニ於テ存在シ、且遍(アマネ)ク知ラレタルトコロニシテ、例エバ奈良唐招提寺金堂ニ保管セラレアル千手観音立像ハ、四十臂ヲ有ス。
特許多腕人間方式 (新字新仮名) / 海野十三(著)
眸(メ)ヲ凝(コラ)セバ遍(アマネク)ス旧山川(キュウサンセン)
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)