“大井”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおい62.5%
おほゐ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕は今朝けさ郁文堂いくぶんどう大井おおい君に言伝ことづてを頼んだら何でも買ってくれと云うので、とうとう一等の切符を四枚押つけられてしまった。」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
伏見屋もどうしたろう、そう言って吉左衛門などがうわさをしているところへ、豊川とよかわ、名古屋、小牧こまき御嶽おんたけ大井おおいを経て金兵衛親子が無事に帰って来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
太古たいこ遺跡ゐせき發掘はつくつに、はじめてくだしたのは、武藏むさし權現臺ごんげんだいである。それは品川しながはたくからきはめてちかい、荏原郡えばらぐん大井おほゐ小字こあざこと
大井おほゐ中津川なかつがはの諸驛を過ぎて、次第に木曾の翠微すゐびちかづけるは、九月もはや盡きんとして、秋風しうふう客衣かくいあまねく、虫聲路傍に喞々しよく/\たるの頃なりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)