“身扮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みなり97.2%
みな1.4%
みごしらえ0.7%
みづくろ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小柄の三十前後、大店の若主人らしい、渋好みの身扮みなりから、浅黒い引締った顔など、いかにも世馴れ、遊び馴れた心持の男前です。
素朴な身扮みなり、紅も白粉も縁の無い健康さうな赤い頬、つぶらな眼、すべてが清らかに愛くるしい娘ですが、何やらひどくおびえて居る樣子が氣になります。
そのくせ存外に神経質な身扮みごしらえをした四十を越した男、弁舌はなかなか達者で、口辺に不断の微笑をたたえながら、会心の皮肉や洒落しゃれが出ると、小さい眼をパチパチさせながら
さういふ時、向ふかられちがひに来る学生の群などに出逢ふと、娘は固くなりながら何かの身扮みづくろひをする。その敏捷すばしこい、ほとんど無意識にやつてゐるやうな動作をわたしは見逃しはしない。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)