“打扮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いでたち75.0%
いでた12.5%
こしらえ4.2%
こしらへ4.2%
なり4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西宮は三十二三歳で、むッくりと肉づいた愛嬌あいきょうのある丸顔。結城紬ゆうきつむぎの小袖に同じ羽織という打扮いでたちで、どことなく商人らしくも見える。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
かく思ひつゞくる程に、我心は怏々あう/\として樂まずなりぬ。忽ち鈴つけたる帽を被れる戲奴おどけやつこ、道化役者、魔法つかひなどに打扮いでたちたる男あまた我めぐりをどり狂へり。
子持縞こもちじま布子ぬのこを着て、無地小倉の帯を締め、千住の河原の煙草入を提げ、不粋ぶすい打扮こしらえのようだが、もと江戸子えどっこだから何処どっか気が利いて居ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其後そのあと入違いれちがつて這入はいつましたのが、二子ふたこ筒袖つゝそで織色おりいろ股引もゝひき穿きまして白足袋しろたび麻裏草履あさうらざうり打扮こしらへで男
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
きっとその時代の故実を引っ張り出して面白い打扮なりをやったのであろう、など私は話したことでありました。