“股引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ももひき75.3%
もゝひき17.4%
ももひ3.7%
ぱっち1.1%
もゝひ0.5%
もヽひき0.5%
キャルソン0.5%
パンタルーン0.5%
パンタロン0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次の指図で八五郎が蓋を取ると、中には着物が二三枚、股引ももひき、腹掛、手拭の外に、白木の三尺が一本入っているではありませんか。
平次の指圖で八五郎が蓋を取ると、中には着物が二三枚、股引もゝひき、腹掛、手拭の外に、白木の三尺が一本入つてゐるではありませんか。
縦縞の長ばんてんにぎはぎだらけの股引ももひき。竹かごをしょい、手に長いはしを持って、煮しめたような手拭を吉原よしわらかぶり。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
永禪和尚もう是までと諦らめ、逐電致すよりほかはないと心得ましたから、のぞきの手拭で頬冠ほゝかぶりを致し、七兵衞の褞袍どてらを着て三尺を締め、だく/″\した股引ぱっち穿きまして
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其の後私は爺さんに紀州ネルを買はしてシャツや、股引もゝひきをこしらへてやつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
最初の覚書にはまだひかるのエプロンにはこんな形がいいとか、股引もヽひきはかうして女中にたヽせて下さいとか書いて図を引いて置いたりしましたが、其頃そのころのことを思ひますとひかるは大きくなりました。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「ケチな事をいうな、沢山持って来い。それから、湯タンポがぬるくなったから取り換えるがよかろう。ついでに僕の股引キャルソンをば洗濯しておくがよろしい」
あとに麻の大敷布三枚、台覆い、パーヴェル・パヴロヴィッチの下着、さらに奥のところにナースチャの前垂、更紗の服、桃色の股引パンタルーンがさかさに繩からつる下っているのが、薄暗い電燈で見えた。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ギニョール——したが拙者せっしゃは出られないのでござる。なぜと申せば、拙者の股引パンタロンめをとびがさらってまいったゆえ。