“吉原”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よしわら49.5%
なか33.0%
よしはら14.4%
きた2.1%
あちら1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯一筋に思いつめたが最後白柄組の付合にも吉原よしわらへは一度も足踏みをしたことがない。丹前風呂でも女の杯は手にとったことがない。
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一と月ほど前に、吉原なかねんがあけて、この二、三軒先の付木屋つけぎやの息子といっしょになったばかりの、これでも花恥ずかしい花嫁さま。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
へえ観音様くわんおんさまのうしろに……あなたは吉原よしはら熊蔵丸屋くまざうまるやの月の華魁おいらんぢやアございませんか。女「おやうしてわたしを御存知ごぞんぢです。 ...
吉原きた豪奢こうしゃの春のおごりもうれしいが、この物寂びたやしろの辺りの静かな茶屋も面白い。秋の遊蕩ゆうとうはとかくあまりケバケバしゅうないのがよい。のう、露月どの」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「あのね塀和さん、此梅ちやんとはね、私が吉原あちらにゐた時分姉妹のやうにしてゐたのですよ。此方こちらはね、宅のお友達で京都からいらつしやつたのよ」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)