“二子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたこ70.0%
ふたご30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庄三郎は織色おりいろの羽織をまして、二子ふたこの茶のくろっぽいしま布子ぬのこに縞の前掛に、帯は八王子博多を締めて、商人然としている。
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さりとは外見みえを捨てゝ堅義を自慢にした身のつくり方、柄の選択えらみこそ野暮ならね高が二子ふたこの綿入れに繻子襟かけたを着て何所に紅くさいところもなく
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
勿論兄弟だの二子ふたごだのには、随分よく似た顔もあるだろうが、それだって、見違えるほどのものは少いだろうじゃないか。
白日夢 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
二子ふたごの渡の如きは、晩方になれば、來るは/\、糞車數百の多きに及ぶ。神經家ありて、糞車と同舟することを嫌はば、終に渡るに由なかるべし。
東京の近郊 (旧字旧仮名) / 大町桂月(著)