“石城”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いわき55.6%
シキ16.7%
しき11.1%
いはき11.1%
いしき5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿角かづの郡のユルギがあり、福島県では石城いわき郡のイルギ、最上もがみ会津あいづ相州そうしゅう浦賀等のユルギのほかに、飛んで隠岐おき五箇浦ごかのうらのエリリがある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
家に、防ぐ筈の石城シキが失せたからだと、天下中の人が騒いだ。其でまた、とり壊した家も、ぼつ/″\モトに戻したりしたことであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今では、宮廷より外には、石城しきを完全にとり廻した豪族の家などは、よく/\の地方でない限りは、見つからなくなつて居る筈なのである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「小泊瀬山」の「を」は接頭詞、泊瀬山、今の初瀬はせ町あたり一帯の山である。「石城いはき」は石で築いたかくで此処は墓のことである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
無々という老翁の石城いしき郡に住する者、かつて残夢を訪ねてきて、二人でしきりに曾我そが夜討ようちの事を話していたこともあった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)