“田圃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんぼ97.3%
でんぽ1.5%
たはた0.9%
たんぽ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは、懐中かいちゅうから、スケッチちょうして、前方ぜんぽう黄色きいろくなった田圃たんぼや、灰色はいいろにかすんだはやし景色けしきなどを写生しゃせいしにかかったのであります。
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼の一家、友交輯睦しゅうぼく、忠誠にして勤克。その父もしくは叔父の如き、公衙こうがより帰れば、ただちにはかまを脱して、田圃でんぽ耕耨こうどうす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そも/\くま和獣わじうの王、たけくしてる。菓木このみ皮虫かはむしのるゐをしよくとして同類どうるゐけものくらはず、田圃たはたあらさず、まれあらすはしよくつきたる時也。
田圃たんぽを越して、遠く、騎兵の一隊が七、八騎時々見え、かくれ、行くのが見えた。——もう、由三は夢中だった。河堤に出ると、村の人達が二三十人かたまって、見物していた。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)