“蘆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あし96.5%
よし2.2%
0.4%
0.4%
ヨシ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柳、たであしなどのように、水辺の植物は水に配合して眺めなければその植物の美的特徴を完全に受け取ることは不可能と言っていい。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
あの時分は川尻によしが生えてゐた。潟からは淺蜊あさりしじみはまぐりがよく獲れて、奇麗な模樣をした貝殼も多かつた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
それは去年の秋の工学士の事件から私は足立駅長に少からぬ信用を得て、時々夜など社宅に呼ばれることがある、ほかの同輩はそれを非常に嫌に思うている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
物語歌に見えた真間のてこな・屋の海辺村ウナヒ処女其他は、前代以来の伝説上の人で、あの種の巫女の人の妻となる事を避けた信仰の印象であつた。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かくの如き場合がいわゆる片葉カタハヨシにて別に何の不思議もなければまた無論別種のものでもない。一方から風の吹き来る処では何処でも随時この片葉の蘆が出現する。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)