“蠅除”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいよ25.0%
はいよけ25.0%
はえよ25.0%
はえよけ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蓬莢島ホルモサでも一番の大金持、万熊仙まんゆうせんという家で、この六月に生れる赤ん坊のお祝いに、部屋部屋の天井から日本の小判を吊るすのだそうで、ソックリそのまま蠅除はいよけにするという話。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
庭の草は直接に衛生の害となりませんが台所の蠅は少し油断するとぐに食物の上へ飛んで来ます。なかなか蠅除はいよけをかけた位で追付きません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
天井につるした金銀色の蠅除はえよけ玉に写った小さい自分の寝姿を見ていると、妙に気が遠くなるようで、からだがだんだん落ちて行くようななんとも知れず心細い気がする。
竜舌蘭 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
渋団扇しぶうちわ吊下ぶらさがり、風を受けてフラ/\あおって居りまする、これは蠅除はえよけであると申す事で。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)