“ぼら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ボラ
語句割合
53.5%
39.5%
暴利2.3%
法螺2.3%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余の郷里にて小鯛こだいあじぼらなど海魚を用ゐるは海国の故なり。これらは一夜圧して置けばなるるにより一夜鮓ともいふべくや。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
船にはきっと腰蓑こしみのを着けた船頭がいて網を打った。いなだのぼらだのが水際まで来て跳ねおどる様が小さな彼の眼に白金しろがねのような光を与えた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
静かで暴利ぼらないのとで、一部の商用を帯びた旅行者などには、よく知られていたのだった。
ロウモン街の自殺ホテル (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
と吹きまくる大法螺ぼら、蓋し如水三十年間抑へに抑へた胸のうち、その播磨で、切りしたがへた九州中国の総兵力を指揮して家康と天下分け目の決戦、そこまで言ひたい如水であるが
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
かば焼もむかしは鰻の口より尾の方へ竹串を通して丸焼きにしたること、今のぼらこのしろなどの魚田楽の如くにしたるよし聞き及べり。
魚妖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)