“大鯰”の読み方と例文
読み方割合
おおなまず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大鯰おおなまず瓢箪ひょうたんからすべり落ち、いのしし梯子はしごからころげ落ちたみたいの言語に絶したぶざまな恰好かっこうであったと後々の里の人たちの笑い草にもなった程で
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それは驚くような大鯰おおなまずだなどといっておりますが、岸には七霊社というほこらを建てて姫の木像が祀ってあります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
と小法師のもたげた顔の、鼻は鉤形かぎなりとがつて、色はとびひとしい。青黒あおぐろく、滑々ぬらぬらとした背膚せはだ濡色ぬれいろに、星の影のチラ/\とさまは、大鯰おおなまずの花を刺青ほりものしたやうである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)