“冬菜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふゆな80.0%
とうな20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
特に女の眼をよろこばせそうな冬菜ふゆなは、形のまま青くで上げ、小鳥は肉をつぶしして、枇杷びわの花の形に練り慥えてあった。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
近所で訊いてみようと四辺あたりを見まわすと、三十格好の女房が真っ赤な手をしながら井戸端で大束おおたば冬菜ふゆなを洗っていて、そのそばに七つ八つの男の児が立っていた。
半七捕物帳:17 三河万歳 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
足のすくむような気のする彼は、せめてものお詫びのしるしにと、新らしい冬菜とうなをたくさん車にのせて、おずおずと出かけて行ったのである。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)