“鱸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すずき87.5%
すゞき10.9%
すゝき1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さけでもますでもたいでもすずきでも何でも白い身の魚を湯煮るか蒸すかして冷めた処を前にあるマイナイスソースで和えてパンへ挟みます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そこは、海辺近くだから春はめばる、夏はすずきと魚にこと欠いた経験はなくて何十年来暮していたところ、今度行ってみると、母は魚買いに苦心している。
主婦意識の転換 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「いにしえから、松江のすずきなますにして賞味するときには、かならず紫芽しげはじかみをツマに添えるという。薑はあるか」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
腰から下はすずきによく似たこまかい鱗におおわれ、そのびいどろのようないろの鱗は一枚々々みがかれたようにつやつやしく、うごくたびにきらっきらっと光ります。
人魚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
仏道に帰依して、二、三十年の間は、少しもなまぐさいものを口にしなかったが、あるとき、友だちの一人が松江のすずきを煮ているところへ往き合せたことがあった。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
頃は八月某日に原田甲斐の世話で小姓こしやうになつてゐた塩沢丹三郎と云ふものが、すゞきに毒を入れて置いて、それを自ら食つて死んだ。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
女中がいそいそ持ち出して来た膳部を見ると鯛の塩焼だの、すゞきの洗ひだのがごたごた一しよに並べてあつた。
すゞきの洗ひ、烏賊の團子、海の素麺など、いづれも栗村君の心づくしだ。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ひとおどろかされたのは、おもひのほか、さかな結構けつこうだ、とつたのを嘲笑あざわらつて、つい津居山つゐやま漁場ぎよぢやうには、たひすゞきもびち/\ねてると、てのひらかたねた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
まだきてゐるすゞき
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
あゝして、むかうとほつてゐるふねかられば、われ/\をばこの藤江ふぢえうらで、すゝきりをしてゐる海人あま村人むらびとてゐるだらうよ。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
あらたへの ふぢえがうらすゝき海人あまとからむ。たびくわれを
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)