“小姓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こしょう87.5%
こしやう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫の死後しきりに寵愛ちょうあいしている小姓こしょう上りの渾良夫こんりょうふなる美青年を使として、弟蒯聵との間を往復させ、秘かに現衛侯逐出おいだしを企んでいる。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
小姓こしょう蘭之助らんのすけか、杉太郎か、それとも黄門公自身の手か、窓がほそくくと、抜きとって、すうっと、内へ引き込んだ様子であった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頃は八月某日に原田甲斐の世話で小姓こしやうになつてゐた塩沢丹三郎と云ふものが、すゞきに毒を入れて置いて、それを自ら食つて死んだ。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「大阪にうめすけと云ふ役者があるの、綺麗な顔ですよ。このあひだね、お小姓こしやうになつたの、桃色のお振袖ふりそでを着てましたよ。」
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)