“文月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふづき57.1%
ふみづき42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これと向い合って腰をおろした文月ふづきというのは蒼白い瘠せこけた、貧弱そのものみたいに服のダブダブした新米巡査で、豊富な頭髪を綺麗に分けていたが
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
成城学園また子ら行かず雑草あらくさの花咲きほこり早や文月ふづきなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
時に文月ふみづき廿八日の入相頃いりあひごろ金兵衞の子分八田掃部三加尻茂助練馬藤兵衞等三人打連立うちつれだつて畔倉重四郎がたくへ入來り先生は御宅かと聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
明治年代にも「文月ふみづき水無月みなづきと書いて消しにけり 麦人」という句があって、『春夏秋冬』撰の時、碧虚両氏の間に議論を生じ、結局採用にならなかったと伝えられている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)