“鰊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にしん97.5%
ニシン2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晃 土橋の煮染屋にしめやで竹の皮づつみとらかす、その方が早手廻はやてまわしだ。にしんの煮びたし、焼どうふ、かろう、山沢。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昔、アイヌがイコロとよんで、熊の皮やにしんの大量と交換に日本人からあてがわれていた朱塗蒔絵大椀や貝桶が、日本美術品として陳列されていた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そのうえ、砂糖づけのすもも、桃、なし、まるめろの実が、見ごとにいく皿もならび、にしんの照り焼、とりの蒸し焼はいわずもがな。
その小娘の十四になるのがにしんを一把持っていたが、橋の中央に往ったところで突然顛倒ひっくりかえって、起きた時には鰊はもう無かった。
堀切橋の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
幾つかの角を曲って、漁船の波止場に近いにしん倉庫の横まで来ると、男はやっと立止って、臆病そうに辺りを見廻し、黙って馳け寄って来た女の方へ振返った。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
大きいビア樽のようなものに入って、塩漬キューリと並び、燻製ニシンの下にあるのが普通の光景です。