“啄木鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きつつき84.1%
たくぼくてう4.5%
きつつきどり2.3%
けらつゝき2.3%
たくぽくてう2.3%
てらつつき2.3%
キツツキ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うたた寐の夢を板戸をたたく啄木鳥きつつきに呼びさまされた。目ざましに香煎をのむ。焚きつけがなくなったので裏へいって杉の葉をひろう。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
きよきを攻むやと、終日ひねもす啄木鳥きつつきどり
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
縁前ゑんまへのついそのもりに、朽木くちきついば啄木鳥けらつゝきの、あをげら、あかげらを二ながら、さむいから浴衣ゆかた襲着かさねぎで、朝酒あさざけを。——当時たうじ炎威えんゐ猛勢もうせいにして、九十三度半どはんといふ、真中まなかだんじたが
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
四隣しりん氣味きみわるほど物靜ものしづかで、たゞ車輪しやりんきしおとと、をりふし寂寞じやくばくとした森林しんりんなかから、啄木鳥たくぽくてうがコト/\と、みきたゝおととが際立きわだつてきこゆるのみであつたが、鐵車てつしやすゝすゝんで
むかし守屋大連もりやのおおむらじは神道を頑守して仏教を亡ぼさんとし、自戮せられて啄木鳥てらつつきとなり、天王寺の伽藍をつつき散らせしというが、和歌山県当局は何の私怨もなきに、熊楠が合祀に反対するをにく
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
斯んな薄暗がりの鳥屋とやのやうな屋根裏で、鴉の羽音に驚いて奇声をあげたり、脚踏みをする鳥共の中で、むつくりとしてゐる私の有様は啄木鳥キツツキとも木兎とも云ひやうもなく
剥製 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)