“鯊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はぜ91.7%
さめ8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞黒まつくろられたはぜの、けてあたまぶやうな、一杯いつぱい跳上はねあが飛𢌞とびまははへであつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ノルマン風の犬歯状の模様が、巨大なはぜの口に似たある感じを与えて、底知れぬ暗さのうちに、アーチ中にかすかに残っていた。
眼玉の飛び出たひれの長い八尺あまりのはぜのような魚がひれで木の幹をじながら悲しそうに鳴いているのであった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私はタバコに火をつけた。すると水面の浮子うきが動いて、強く水の中へ引きこまれ、私はタバコの煙にむせながら竿さおをあげた。釣れたのは大きなはぜであった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
船底にバチャバチャ生きている魚を見ると、鯉、ますがある。すずき、はぜにくろ鯛がある。手長えびやなまずもある。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
狼の頭、豹の頭、さめの頭、蟒蛇うわばみの頭、蜥蜴とかげの頭、鷲の頭、ふくろの頭、わにの頭、——恐ろしい物の集会である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
以前は二間もある海のさめがこゝまで上つて來たと云ふ。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
主人の足裏あしうらさめあごの様に幾重いくえひだをなして口をあいた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ある時、東京式に若者が二人威勢いせいよく盤台をかついで来たので、珍らしい事だと出て見ると、大きな盤台の中は鉛節なまりぶしが五六本にまぐろの切身が少々、それから此はと驚かされたのはだらけのさめの頭だ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)