“談”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなし39.3%
はな29.3%
かた14.9%
だん9.9%
ばなし4.1%
カタラ0.8%
かたら0.4%
かたり0.4%
カタリ0.4%
ハナシ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関白が政宗に佩刀はいとうを預けて山へ上って小田原攻の手配りを見せたはなしなどは今しばらく。さて政宗は米沢三十万石に削られて帰国した。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
がしかしその男がこの時ばかりは「きみ実際恐怖おそろしかったよ」と顔色を変えて私にはなしたくらいだから、当人は余程凄かったものだろう
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
僕は両大学がそもそほこを交ゆるに至つた最所からの径路と、紛糾の真相とを詳細にかたりたいと思ふ。僕等は何人も知る如く当年の弥次だ。
わしだんずることも出來でけうずれ、このやうに頭髮かみのけ掻毟かきむしって、ま此樣このやう地上ぢびたたふれて、まだらぬ墓穴はかあなしゃくることも出來でけうずれ!
その晩十時過ぎまで、お庄は茶ので話し込んでいた。あるじが寝てからも、細君に引き留められて、身の上ばなしなどして聞かされた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
昼は公然と村に来て、嫁入り先の家の水壺を満たす為に、カアの水を頭に載せて搬んだりする。男は友だちをカタラうて、花嫁のありかをつき止める為に、顔色も青くなるまで尋ね廻る。
最古日本の女性生活の根柢 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
九泉に堕つる涙まことこもりて、再び亡魂なきたまをや還しぬべき。しかすがに亡き人の神気すでに散じたれば、にはかにわれ等とかたらひ難くや
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
大伴大連室屋の子かたりが夷種の軍隊たる佐伯部の長となり、佐伯宿禰の家を起したからとてあえて不思議はないのである。
奥州における御館藤原氏 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
早いハナシが、昨年燉煌で發見された、古書の内に、老子西昇化胡經と云ふものがある。殘闕して二卷丈しかなく、全部若干卷だか分らない。見ると唐人の抄本たる事は慥であるが、新舊唐志にない。
日本国見在書目録に就いて (旧字旧仮名) / 狩野直喜(著)