“掻毟”の読み方と例文
読み方割合
かきむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしだんずることも出來でけうずれ、このやうに頭髮かみのけ掻毟かきむしって、ま此樣このやう地上ぢびたたふれて、まだらぬ墓穴はかあなしゃくることも出來でけうずれ!
私はもう掻毟かきむしられるような悶心地もだえごこちになって聞いておりますと、やがて御声はかすかになる。泣逆吃なきじゃくりばかりは時々聞える。時計は十時を打ちました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
死物狂いで無茶苦茶に掻毟かきむしるから、此の土手の甚藏が手を放すと、新吉は逃げに掛る途端、腹這に倒れました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)